マルクス・エンゲルスについてもっと詳しく知りたい人のために   

『資本論』を中心とするマルクス・エンゲルスの著作の抜粋(その9)

I、日本関係

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I、日本関係

 

このページの紹介

このページは、マルクス・エンゲルスについてより詳しく知っていただくために、マルクス・エンゲルスの著作の重要な部分を抜粋して「Aマルクス・エンゲルスと資本論」から「J、検討すべき課題ほか」までの10ページに分類した中の「I、日本関係」のページで、下記の「26」のテーマが扱われています。著作の紹介の仕方は、短いフレーズのものは直接紹介し、若干の長さのあるものはPDFファイルに落とし込み、みなさんの利便性を考慮いたしました。

 

このページのテーマ

26、日本関係

 各テーマは、『資本論』と久留間鮫造氏編『マルクス経済学レキシコン』を中心に抜粋したものです。出典が「○-[ ]」と表示されているものは、『レキシコン』の「○」号の文書番号「[ ]」に載っていることを示しています。『レキシコン』に載っているテーマについては、何かの機会に全文をデーター化したものを除き、一部をデーター化したり、要旨を述べるにとどめています。お手数ですが、直接『レキシコン』を参照して下さい。ひととおり完成したら、全ての文章のデーター化にチャレンジしたいとおもいます。

 

26、日本関係

『資本論』に出てくる日本関係の文章について

26-1 日本の封建制の崩壊の必然性について
  「ヨーロッパによって強制された外国貿易が日本で現物地代から貨幣地代への転化を伴うならば、日本の模範的な農業もそれでおしまいである。この農業の窮屈な経済的存立条件は解消するであろう。」(大月版『資本論』① P183)

26-2 日本でも生活条件の循環はもっと清潔に行われている
  「この分割借地は家から遠くにあって、家には便所がない。一家は自分の借地まで行って排泄するか、または、汚い話だがここでは実際に行われているように、戸だなの引き出しに排泄物を入れておくかしなければならない。引き出しがいっぱいになれば、それを抜いて、中身の必要なところにあけるのである。日本でも生活条件の循環はもっと清潔に行われている。」ドクター・ハンターの『公衆衛生。第七次報告書。1864年』から農村労働者の小屋の調査内容を「簡単に要点を述べ」たもの。(大月版『資本論』②P901F2-5)

26-3 日本の封建制
  「日本は、その土地所有の純封建的な組織とその発達した小農民経営とをもって、たいていはブルジョア的偏見にとらわれているわれわれのすべての歴史書よりもはるかに忠実なヨーロッパ中世の姿を示している。」マルクス・エンゲルスの原注。

(大月版『資本論』② P938 注192)