マルクス・エンゲルスについてもっと詳しく知りたい人のために   

『資本論』を中心とするマルクス・エンゲルスの著作の抜粋(その6)

F、資本主義社会Ⅳ

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F、資本主義社会Ⅳ

18世界市場、19恐慌

 

このページの紹介

このページは、マルクス・エンゲルスについてより詳しく知っていただくために、マルクス・エンゲルスの著作の重要な部分を抜粋して「Aマルクス・エンゲルスと資本論」から「J、検討すべき課題ほか」までの10ページに分類した中の「F資本主義社会Ⅳ」のページで、下記の18~19のテーマが扱われています。著作の紹介の仕方は、短いフレーズのものは直接紹介し、若干の長さのあるものはPDFファイルに落とし込み、みなさんの利便性を考慮いたしました。

 

このページのテーマ

18、世界市場

19、恐慌

 各テーマは、『資本論』と久留間鮫造氏編『マルクス経済学レキシコン』を中心に抜粋したものです。出典が「○-[ ]」と表示されているものは、『レキシコン』の「○」号の文書番号「[ ]」に載っていることを示しています。『レキシコン』に載っているテーマについては、何かの機会に全文をデーター化したものを除き、一部をデーター化したり、要旨を述べるにとどめています。お手数ですが、直接『レキシコン』を参照して下さい。ひととおり完成したら、全ての文章のデーター化にチャレンジしたいとおもいます。

 

18、世界市場

対外貿易は、それがただ諸要素を(価値から見ても)補填するだけでないかぎり、ただ諸矛盾をいっそう広い面に移し諸矛盾(諸資本?か)のためにいっそう大きな活動範囲を開くだけである。

18-0 対外貿易は資本主義の矛盾を拡大し、資本が矛盾を拡大するためのいっそう大きな活動範囲を開く

「対外貿易はどちらの場合にも助けになることができるであろう。第一の場合には貨幣形態に固着している商品Ⅰを消費手段に転換(外国商品の輸入によって──青山)するために。第二の場合には商品での過剰を売りさばく(外国への輸出によって──青山)ために。しかし、対外貿易は、それがただ諸要素を(価値から見ても)補填するだけでないかぎり、ただ諸矛盾をいっそう広い面に移し諸矛盾のためにいっそう大きな活動範囲を開くだけである。」(『資本論』大月版③P577)

18-1 生産諸力の発展の所有諸関係による妨げと近代の労働者の歴史的使命   重要!!
 (マルクス=エンゲルス『共産党宣言』岩波文庫P46-48)

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18-1 生産諸力の発展の所有諸関係による妨げと近代の労働者の歴.pdf
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18-2 「この世界市場こそは一般に資本主義的生産様式の基礎をなしその生活環境をなしているのである。」
(大月版『資本論』④P140F2-6) PDFファイル「1-9 資本論の研究範囲」を参照。

18-3 貿易の拡大は資本主義的生産様式の内的必然性の産物である
「貿易によって一方では不変資本の諸要素が安くなり、他方では可変資本が転換される必要生活手段が安くなるかぎりでは、貿易は利潤率を高くする作用をする。……貿易の拡大も、資本主義的生産様式の幼年期にはその基礎だったとはいえ、それが進むにつれて、この生産様式の内的必然性によって、すなわち不断に拡大される市場へのこの生産様式の欲求によって、この生産様式自身の産物になったのである。」(大月版『資本論』④ P297B4-298F3)
 そして、資本主義的生産様式の晩年期には資本の海外移転によって自国の資本主義的生産様式の基礎を掘り崩すのである。外国では「資本主義的生産様式を発達させ、」国内では「過剰生産を生みだし、」過剰な労働力を生みだす。──青山

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18-4 資本の国際展開の影響
「したがって、歴史上のあらゆる衝突は、われわれの見方によれば、生産諸力と交通形態との矛盾のうちにその根源をもっている。……国際的交通の拡大によって、産業的により発展した諸国との競争がよび起こされれば、この競争だけで、産業的により未発展な諸国のなかにも、同じような矛盾がじゅうぶんに生みだされる(たとえば、ドイツの潜在的プロレタリアートを顕在化させたのは、イギリス産業の競争であった)。」レキシコン⑤-[135]全部 P253 (マルクス=エンゲルス『ドイツ・イデオロギー』)

  この逆が日本のグローバル資本の海外展開の国内に及ぼす影響だ。


18-5 節度ある勤勉な国民は…
  輸出中心の一本足打法の哲学。「節度ある勤勉な国民は、奢侈にふける富裕な国民の需要を満たすためにその活動力を使用する。」「貧しい国とは、そこの人民 が安楽に暮らしている国のことであり、富裕な国とは、そこの人民が通例貧しい国のことである。」⑥-[31]P99下3~全部 (マルクス『剰余価値学説史』Ⅰ)

18-6 重商主義者の説教と教父たちの禁欲の訓戒
「重商主義の通訳たちのもとでは次のような 説教を長々と聞かされるのである。すなわち、個々の資本家はただ労働者として消費すべきであり、また、資本家国民は、自国の商品の消費を、またおよそ消費過程を、他の愚かな諸国民にまかせておいて、反対に生産的消費のほうを自分の一生の任務にするべきだ、というのである。このような説教は、しばしば、形式からも内容からも、教父たちの口から出る同じような禁欲の訓戒を思い出させるのである。」(大月版『資本論』③P73B4-74F1)

18-7 対外貿易は……諸矛盾のためにいっそう大きな活動範囲を開くだけである
「対外貿易はどちらの場合にも助けになることができるであろう。……しかし、対外貿易は、それがただ諸要素を(価値から見ても)補填するだけでないかぎり、ただ諸矛盾をいっそう広い面に移し諸矛盾のためにいっそう大きな活動範囲を開くだけである。」(大月版『資本論』③P577B8-5)

18-8 一年間に再生産される生産物価値を分析するときに対外貿易を考慮しないわけ
「正常な年間再生産」が想定されており、ただ諸要素を補填するだけだからである。(大月版『資本論』③P579B4-580F4)*そうでない場合には、前項のとおり、矛盾は拡大する──青山。
 
18-9 資本が外国に送られるとすれば     重要!!
(大月版『資本論』第3巻 第1分冊 ④ P315F6-9)  19-5と同一の文章。
 現在の日本では、グローバル資本をコントロールして、富の「資本」としての運用をやめさせなければ、産業の空洞化は止められない。

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18-10 「大きなパン」のウソ
「「大きなパン」を祝って10%以上の一般的な賃金引き下げ。」自由貿易主義者(工業ブルジョアジー)の「穀物法」の廃止キャンペーンで用いたデマゴーグ。(注解7、87参照)(大月版『資本論』①P594)

18-11 世界市場が利子率と利潤率とに及ぼす影響の差        
「(2)世界市場が一国の生産条件にはかかわりなく利子率の確定に及ぼす直接的影響は、それが利潤率に及ぼす影響に比べてずっと大きいということ、」(大月版『資本論』④ P460F8-11 )15-50と同一文章。

 

19、恐慌

19-1 産業循環と過剰人口
「近代産業の全運動形態は、労働者人口の一部分が絶えず失業者または半失業者に転化することから生ずるのである。」(大月版『資本論』② P824F1-825F10 )

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19-2 恐慌の本質規定
「恐慌は、つねにただ、既存の諸矛盾の一時的な強力的な解決でしかなく、攪乱された均衡を一時的に回復する強力的な爆発でしかない。」(大月版『資本論』④ P312B1-314F8)

19-3 資本の過剰蓄積   重要!!
「いわゆる資本の過多は、つねに根本的には、利潤率の低下が利潤の量によって償われない資本──そして新たに形成される資本の若枝はつねにこれである──の過多に、または、このようなそれ自身で独自の行動をする能力のない資本を大きな事業部門の指導者たちに信用の形で用だてる過多に、関連している。」(大月版 『資本論』④ P314B1-315F7)

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19-4 資本主義的生産の「健全な」運動に対応する諸関係が回復するのは
「では、どのようにしてこの衝突が再び解消して、資本主義的生産の「健全な」運動に対応する諸関係が回復するであろうか?」

(大月版『資本論』④ P317B1-321F5)

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19-5 資本が外国に送られるとすれば    重要!!
(大月版『資本論』④ P321F6-9)  ※「19-4」の続き、「18-9」と同一文章。

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19-6 資本の過剰生産は商品の過剰生産を含んでいる
 「資本の過剰生産は商品の過剰生産を含んでいる。」「もしも、過剰生産は相対的でしかな いと言うのならば、それはまったく正しい。」「多すぎる富が生産されるのではな。しかし、資本主義的な対立的な諸形態における多すぎる富が、周期的に生産されるのである。」(大月版『資本論』④ P321-3)


19-7 過剰生産の源淵
「資本主義的生産様式の矛盾は、まさに、生産諸力の絶対的な発展へのこの生産様式の傾向(「資本の増殖目的」、「資本の利潤率の低下」のことか?あるいは、「桎梏」か?青山)にあるのであり、しかもこの発展は、資本がそのもとで運動しておりまたただそのもとでのみ運動できる独自な生産諸条件(「賃労働」、「信用」、「生産と消費の分離」、等々か?)とたえず衝突するのである。」

(大月版『資本論』Ⅲ P323F1-3)

19-8 恐慌が目に見えるようになるのは
「そこで、恐慌が起こる。恐慌が目に見えるようになるのは、消費的需要すなわち個人的消費のための需要の直接の減少においてではなく、資本と資本との交換の減退、資本の再生産過程の縮小においてである。」(大月版『資本論』第2巻③P94B3-1)

19-9 恐慌がまず出現し爆発するのは
( 大月版『資本論』 ④ P380B8-2) ※「15-42 商人資本の運動」と同一文章。

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19-10 恐慌の現れかた  ──商人資本の運動と関連して──
(大月版『資本論』 ④ P380B1-381B5)

19-11 一般的世界市場恐慌と特殊な恐慌
⑥-[7]P13下線部 (マルクス『剰余価値学説史』Ⅱ)
  リーマンショックは特殊な恐慌だと思う。一般的世界市場恐慌は新興国の一層の発展を待たなければならない。

19-12 恐慌の一般的な可能性
 ⑥-[8]P31上9-11 (マルクス『剰余価値学説史』Ⅱ)
 商品として、実現が保障されていないことにある。「19-14」も参照。

19-13 商業恐慌の一般的な可能性
⑥-[12]全部 P37 (マルクス『経済学批判』)「恐慌の一般的な可能性」に同じ。

19-14 恐慌の可能性の二つの形態は恐慌の必然性をあたえるものではない
「恐慌の可能性の二つの形態」――①「購買と販売との分裂」②「支払い手段としての貨幣の機能」

⑥-[23]P69上8-71上10 (マルクス『剰余価値学説史』Ⅱ)

19-15 消費の大部分は生産過程での消費である  
 マルクスは『経済学批判要綱』で「消費の大部分は直接の使用のための消費ではなくて,生産過程での消費」であること、「労働者の消費は資本家にとってそれ自身で十分な消費ではけっしてない」ことを「正しい」指摘として確認している。
⑥-[25]P77上5-8 (マルクス『経済学批判要綱』Ⅱ339~41P)

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19-16 全般的な過剰生産恐慌にあっては、矛盾は…                   
全般的な過剰生産恐慌にあっては、矛盾は…産業資本と貸付可能資本とのあいだに…あるのである。」⑥-[25]P79上2-6 (マルクス『経済学批判要綱』Ⅱ339~41P)

19-17 資本主義的生産によって生産される商品量の大きさは…
「資本主義的生産によって生産される商品量の大きさは、この生産の規模とその不断の拡大欲求とによって規定されるのであって、需要と供給の、充足されるべき諸欲望の、予定された範囲によって規定されるのではない。」(大月版『資本論』③P93B3-94F3)

19-18 現実の恐慌は競争と信用からのみ説明することができる
現実の恐慌は、資本主義的生産の現実の運動、競争と信用からのみ説明することができる」⑥-[42]P191上5-7 (マルクス『剰余価値学説史』Ⅱ)

19-19 恐慌の可能性が現実性に発展しうる債権と債務、購買と販売の関連について
「資本主義的生産においては、…可能性が現実性に発展しうるところの、相互的な債権と債務との関連、購買と販売との関連を見いだすのである。」具体的な記述、参照のこと。⑥-[59]P281下12~ (マルクス『剰余価値学説史』Ⅱ)

19-20 恐慌の究極の根拠(原因)は
「労働者たちの消費能力は、一方では労賃の諸法則によって制限されており、また一方では、労働者は資本家階級のために利潤をあげるように充用されうるかぎりでしか充用されないということにとって制限されている。すべての現実の恐慌の究極の原因は、やはり、資本主義的生産の衝動に対比しての大衆の窮乏と消費制限なのであって、この衝動は、まるでただ社会の絶対的消費能力だけが生産力の限界をなしているかのように生産力を発展させようとするのである。」(大月『資 本論』第3巻 第2分冊 ⑤ P618B7-619F7)

19-21 古代における剰余生産物と近代的過剰生産
「古代人の場合は過剰生産はなかった」。「一方では必需品の範囲内に閉じ込められている生産者大衆を・他方では資本家の利潤による制限を・基礎とする、生産諸力の無制約的な発展、したがってまた大量生産、これこそが近代的過剰生産の基礎をなすものである。」⑦-[106]P151上10~153全部 (マルクス『剰余価値 学説史』Ⅱ)

19-22 資本の過剰生産と商品の過剰生産の法則
⑦-[107]P153~157 (マルクス『剰余価値学説史』Ⅱ)

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19-23 恐慌を過少消費から説明することはナンセンスである
 過剰生産という新しい現象から説明しなければならない。
 ⑦-[114]P175上7~11 (エンゲルス『反デューリング論』)

19-24 恐慌と信用  重要!!
「資本主義的生産の対立的な性格にもとづいて行われる資本の価値増殖は、現実的な自由な発展を或る一定の点までしか許さないのであり、したがって実際には生産の内在的な桎梏・制限をなしているのであって、この桎梏・制限はたえず信用制度によって突破されるのだ、ということである。それゆえ、信用制度は生産諸力の物質的発展と世界市場の形成とを促進するのであるが、これらのものを新たな生産形態の物質的基礎として或る程度の高さに達するまでつくり上げるということは、資本主義的生産様式の歴史的任務なのである。それと同時に、信用は、この矛盾の強力的爆発を・恐慌を・促進し、したがってまた古い生産様式の解体の諸要素を促進するのである。」(大月版『資本論』Ⅲ P562-3)

19-25 信用の膨張と収縮
 信用は再生産過程の膨張とともに膨張し、再生産の停滞とともに収縮する。(大月版『資本論』ⅢP617-)

19-26 全恐慌の基礎、過程の転倒  重要!!
(大月版『資本論』⑤ P598F8-600B7)

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19-27 恐慌の前の最後の繁栄期の最高限が、……
 「現実資本すなわち生産資本および商品資本の蓄積については、輸出入統計が一つの尺度を与える。そして、いつでもそこに示されているのは、10年の循環周期で運動するイギリス産業の発展期(1815-1870年)のあいだは、いつでも、恐慌の 前の最後の繁栄期の最高限が、次にくる繁栄期の最低限として再現し、それからまたそれよりもずっと高い新たな最高限に上がって行くということである。…… {このことはイギリスについては言うまでもなくただ事実上の産業独占の時代だけにあてはまる。しかし、世界市場がまだ膨張を続けているあいだは、一般に、 すべての近代的大工業国にあてはまるのである。}」(大月版『資本論』⑤ P641F3-642F6)

19-28 銀行と信用とは、恐慌や思惑の最も有効な媒介物の一つとなる
「銀行と信用とは、資本主義的生産をそれ自身の制限をのりこえて進行させる最も強力な手段となり、恐慌や思惑の最も有効な媒介物の一つとなるのである。」(大月版『資本論』Ⅲ P782-3)

19-29 規則的に繰り返される破局が、最後には資本の強力的な転覆へとたちいたる
⑦-[176] P359上1~12 (マルクス『経済学批判要綱』Ⅳ)
 現代のグローバル資本は、産業の空洞化によって、労働者の「生命力の最もあからさまな消尽」をおこなっている。

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19-30 1848年の一般的経済恐慌
 ロンドン貨幣市場での「貨幣パニックはこの恐慌の徴候であり、その前駆にすぎなかったのである。」

⑧-[233]全部 P181 (マルクス『ヨーロッパの貨幣恐慌』『ニューヨーク・デイリー・トリビューン』1856年10月15日付)

19-31 恐慌と繁栄の政治への影響
恐慌が政治的変革の最も強力な槓杆のひとつであることは、すでに『共産党宣言』のなかにも述べられており、『新ライン新聞』の「評論」でも1848年までを含めて詳論されています。しかし同時にまた、そのあとの繁栄の回帰は革命を挫折させて反動の勝利を基礎づける、ということもそこに述べられています。」 ⑧-[279] P289下11-7 (ベルンシュタインあてのエンゲルスの手紙1882年1月25-31日)

19-32 恐慌はまず投機の分野で、だから恐慌の原因のように見える
 ⑨-[343] P71上8-下10 (マルクス=エンゲルス『新ライン新聞』)

19-33 興奮ーーあらゆる種類の魅力ある泡沫企業への無謀な投機
「繁栄が興奮に移行し、一方では過度の輸入取引、他方ではあらゆる種類の魅力ある泡沫企業への無謀な投機が確実に始まる」、…「興奮は繁栄の絶頂なのだ。それ が恐慌を生みだすわけではないが、恐慌勃発のきっかけをつくるのである。」⑨-[346]P173上9-13 (マルクス『受救貧困と自由貿易──迫りく る経済恐慌』『ニューヨーク・デイリー・トリビューン』1852.11.1付)

19-34 労賃が増加すれば恐慌がなくなると考える健全で「単純な」常識は誤りである  重要!!
(大月版『資本論』P505~506)全文は「12-14」に掲載。

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19-35 恐慌期の有価証券の下落
「第一には、利子率が上がるからであり、第二には、貨幣に実現するためにこれらの証券が大量に市場に投げこまれるからである。…恐慌中に起こるこれらの証券の減価は、貨幣財産の集中のための強力な手段として作用する。」(大月版『資本論』ⅢP599)